クリニックの受付① 未経験・医療事務資格なしOK アルバイトから社員登用
営業事務の派遣でセクハラまがいなことがあったため、
「今後は男性のいない職場がいい」と思うようになりました。
通勤は電車を使わず、自宅から徒歩か自転車で通える場所。
今住んでいる街を第二の故郷に出来るくらい、
この地域に根付いた生活を送ろう。
地元で働こう。
そんな気持ちが湧いていました。
これまでのフリーター経験でネックになったことを消去した条件であるものの、
まだ事務職への挑戦を諦めきれずいました。
求人・転職サイトを見ていると、
『医療事務』が目に留まりました。
事務だけではなく受付業務もあるから、
これまでやってきた接客経験も役立つかもしれない。
医療事務の資格は持っていないけれど、
資格なし・未経験OKの募集もたくさんありました。
そして見つけた、自宅から自転車で10分のクリニック（院長は男性）。
資格なしOK、未経験OK、即日勤務OK、社員登用あり。時給1100円。
「社員登用あり」も大きなポイントでした。
いきなり社員として就活するのはハードルが高いけど、
アルバイトから始めて社員を目指すなら、私にも出来るかも。
そんな期待を抱きながら面接をし、即採用されました。
医療事務の資格はないものの、
MOS（マイクロソフトオフィススペシャリスト）の資格が院長の目に留まったようです。
「君、パソコン出来るんだね～。それじゃあそこを買っての採用だからね」
と言われたような記憶があります。
ここでMOSが役に立つとは！挑戦した甲斐がありました。
「こうしたいんだけど、どうすればいいの？」
と、時々実際にエクセルの操作を院長から質問されることもありました。
（とはいえ、あまり自信はなかったので出来れば質問されたくないと思っていました）
クリニックの受付事務スタッフは私以外に4名。
当時の私は25歳未婚。
他の皆さんは28歳未婚、32歳既婚、34歳未婚、36歳既婚。
未婚メンバーは全員彼氏がいて、同棲しているか実家住まい。
医療事務の資格を持っている人もいれば持ってい居ない人も居たし、
社員、派遣と雇用形態もそれぞれでした。
日々の業務は、
●来院した患者さんへの受付対応
●電子カルテ入力
●検査の補助
など簡単なもの。
1～2時間ごとにポジションを交代しながら、淡々と業務をこなしました。
患者さんのいない時間帯はお喋りタイム。
誰かが仲間外れになるということもなく、穏やかに過ごせました。
きっとお互いそれなりに気を遣い合ってこその、
平穏な関係性だったと思います。
一番長く勤務していた先輩が優しかったので、いい雰囲気でした。
午前の診察は12時半まで、午後の診察は3時からということで、
お昼の休憩時間が長いのが少し辛かったです。
狭いクリニックの待合室で院長以外のスタッフみんなでランチタイム。
外に食べに行っても良かったのですが、
大体みんなお弁当を持ってきて院内で食べていました。
私もお弁当を持って行ったり、外に買ったものを院内で食べたり。
毎日お弁当だとしても、
みんな大体毎日アイスコーヒーを買いに行ったりと
気分転換の為に一度は外に出ていました。
毎日狭いクリニックの中で女性5人が顔を合わせ、毎日同じ業務の繰り返し。
毎日一緒にお昼を食べて、長い休憩時間を談話しながら過ごす。
午後も狭い空間に座りっぱなしで淡々と業務をこなし、暇なときは談話。
正直、時々逃げ出したくなることもありました。
空が見たい、太陽の光を浴びたい、体を動かしたい。
波風を立てないように当たり障りのない話をして、
でも少しは自分のプライベートも明かさないと話が広がらない、
彼氏や夫の話も提供しつつ、和気あいあいと笑って過ごす。
これはみんな誰しも学校や社会で経験することですが、
疲れることもあります。
気を遣うから。
でもそれはお互い様。
毎日の業務よりも、患者さんと接するとこよりも、
女同士のコミュニケーションが苦ではない人が続く仕事ではないかと思います。
私が勤務していた間は嫌な人が居なかったのが幸運でした！
続く
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