これからの私ブログ

過去の失敗談やこれからの人生について、40代主婦のブログ

【宗教?】怪しい勉強会に通わされた話 もちろん続かない【全力で逃げた】

2000年頃のお話。

高校を卒業して短大に進学した私は、

憧れの東京生活を謳歌しようと浮足立っていました。

 

地方から上京したばかりの何もかもが楽しい毎日。

短大で友達も出来て、

歌手を目指すためにボイストレーニングにも通い始めて、

私の人生の新しい幕開けに希望しか感じませんでした。

 

そんな時代に私が住んでいたとある街では、

駅前で「手相の勉強をしています」と声をかけてくる人が居ました。

毎日誰かしらがそのように声をかけてきて、

通行人のほとんどが無視して通り過ぎていました。

 

私ももちろん無視して通り過ぎていたのですが、

ある時なぜか立ち止まってしまったのです。

なぜ立ち止まってしまったのか理由は分からないのですが、

「手相の勉強をしています」

と声をかけてきたのが

同世代くらいの人のよさそうな小柄な女性だったのです。

 

私も歌手を目指して歌の勉強をしていたので、

「この人も勉強中かぁ、何か力になれたら」

と思ってしまったのかもしれません。

 

そして今後の私の運勢なども気になったので

見てもらうことにしました。

 

その場で手の平を見せると、

内容は忘れましたがなにやら鑑定をしてくれました。

 

悪いことは言わず、良いことを言われたような。

そして最終的に

「私の先生がこの近くで待っているのですが、ぜひ見てもらいませんか?」

「先生に見てもらったほうがもっと詳しく見てもらえますし、

夢をかなえるためにいいことがありますよ」

と言われました。

 

その先生とやらは姓名判断と手相で診断してくれるらしいです。

 

私は「歌手になりたい」ということも彼女に伝えていたので、

夢をかなえるために、などと言ってきたのだと思います。

 

そんな事を言われると

若くて浮足立っていた当時の私は興味を持ってしまいます。

 

そして私はその先生とやらに見てもらうために、

ホイホイとついて行ってしまったのです。

時間は夜9時ごろだったでしょうか。

 

つれて行かれたのは駅近くのマンションの一室。

 

今考えると、

いくら人のよさそうな女性だったとは言え、

よくもまあ初対面の人について行ったなと。(しかも夜)

危機感ゼロでした。

 

マンションの一室で待っていたのはひとりの男性。

まだ40代くらいの人だったでしょうか。

真面目そうな神妙そうな雰囲気。

私を連れてきた女性も同室して、鑑定してもらいました。

 

名前と住所を書かされ、手相も見てもらう。

鑑定結果はよく覚えていません。

 

ただ、鑑定後に

 

「今日のこの鑑定は9万円支払っていいただくことになります」

 

「えっ…9万円?」(心の声)

「…」(しばらく沈黙)

「…はい、わかりました」

 

既に鑑定してもらって9万円払えと言われて

払えないというのが怖くて言えなかった私でした。(涙)

 

9万円は親戚からもらった入学祝いなどを合わせたら払えると思いました。

(払えるあてがあったから素直に払うことにしたけど、

お金がなかったら私は一体どうしていたのでしょう。怖い)

 

そして念押しで言われたのは

「このことは家族にも誰にも言わないでください」

「誰かに言ってしまうと、この先あなたは幸せになれません」

恐ろしい忠告でした。

 

上京したてで希望に満ちていた私にいきなり訪れた罠でした。

でも当時はすごく恐ろしく感じて、

「誰にも言わないし、お金払わなきゃ」

と思いました。

 

 

親戚から頂いた入学金をこんなことに使うなんて

とても心が痛かったのを覚えています。

罪悪感に苛まれました。

「なんかおかしい」とどこかで思っているのに、

恐怖心から従うしかなかったです。

 

なにせ、名前も住所も書かされていたのですから。

近所に住んでいるのですから。

 

後日、そのマンションにお金を払いに行きました。

 

すると出てきたのは、

最初に私に声をかけてきた小柄な女性とアラサーくらいの女性の2人でした。

 

リビングのような部屋に通され、お金を渡しました。

するとアラサー女性が

 

「あなたがこの先もっと幸せになるために、

これから私たちと一緒に勉強をしませんか?」

 

「あなたのためになります」

 

「勉強代は払わなくて大丈夫です」

 

「ここに通って、これから幸せになるために学びましょう」

 

なんてことを言ってきました。

 

けれど私は、

「めんどくさい…」(心の声)

が正直なところ。

 

苦笑いで「どうしよう…」とモゴモゴしていると、

 

「あなたは歌手を目指しているんですってね。

私も昔は役者を目指していたんです。舞台経験もあって~」

と、私が共感しそうな話題で親しみを持たせてきました。

 

「今はここで皆さんと一緒に勉強することにして、

前よりもずっと幸せなんですよ」

 

なーんてことも言ってきました。

 

あやしさ満載なのですが、断れない雰囲気。

 

超めんどくさいのですが、

しょうがないからちょっと通ってみるか。

 

などと思ってしまい、

ここに通うことになったのです。

 

 

週何日で通っていたのか忘れましたが、

2か月くらいは通ったのかな。

 

毎回、まずはビデオを見せられ

見終わったあとはそこの職員?さんとビデオの感想や談話をする。

そんな流れでした。

(職員には小柄女性、アラサー女性に加え、眼鏡の女性もいました。

毎回この3人のうちの誰かがビデオのあとの談話相手です)

 

ビデオの内容は、聖書をアニメにしたものでした。

とはいっても私は聖書には詳しくないので

内容が聖書そのままなのかはわかりませんが、

「アダムとイヴ」や「モーゼが海を割る」みたいな

これは聖書だなとピンとくる内容でした。

 

そもそも、

「もっと幸せになりたい」とか思ったこともなかったし

聖書についても触れたこともなければ

知ってもなんとも思わないような私。

 

こんな私にこのようなビデオを見せたところで何にもならない…。

と思いながら通っていました。

 

「しょうがないからこの人たちに付き合っている」

という姿勢でしたので、

職員たちも「手ごたえがない」と感じていたかもしれません。

 

時々、私が住んでいたアパートのポストに

小柄女性からの手紙が入っていてゾッとしました。

内容は、

「これからも一緒に勉強して幸せになろうね」

という内容でした。(超怖い)

 

この人若いのに(たしか20歳過ぎくらい)

こんなことばかり言ってて大丈夫か?

と冷めた心で読んでいました。

 

 

そしてある日の勉強会で、アラサー女性が言いました。

「夏になったら合宿もあるので、えりこさんも是非一緒に行きましょうね!」

「ほら、あそこに写真があるでしょう?毎年行っているんですよ」

「とっても楽しいから」

 

 

「え~、合宿とか超面倒くさい。絶対に行きたくない」(心の声)

と思いつつも、壁に飾られた写真を眺めました。

合宿所の前で参加者全員が満面の笑顔です。

 

勉強会の部屋は1人ずつ小さいテーブルが用意されて

1人ずつ勉強をするのですが、

いつからか妊婦さんを目にするようになりました。

何回か見かけたので、真面目に通っているのでしょう。

 

「あの妊婦さんも合宿に行くのだろうか」

「生まれた子どもも連れて行くのかな」

「てか、大丈夫なの?」

 

と、心の中で疑問が膨れ上がっていました。

 

「ここでのことは誰にも言ったらダメです。

誰かに話したらこの先幸せになれません」

とすべての職員に念押しされているので、

親にも相談できず、友達にも打ち明けられず、

ひとりでモヤモヤしていました。

 

「合宿だけは絶対に行きたくない。

だけど、このまま通い続けると合宿に行く羽目になる。

必ずそうなってしまう(汗)」

 

人見知りで集団行動が疲れてしまう私なので、

知らない人との合宿なんて考えられませんでした。

 

短大入学時のオリエンテーション合宿は楽しめましたが、

ここの合宿は目的もメンバーも不本意なものなので無理です。

 

「合宿から逃れたい」という一心で、

私は勉強会をサボるようになりました。

 

もともと怪しすぎる勉強会なので、辞めたほうがいい。

お付き合いするのにも飽きたし。

 

通うのを辞めてから、

もちろん電話がかかってきましたし、手紙も届きました。

でも電話も手紙も無視しました。

 

 

しばらく平穏に暮らしていたある日、

学校から帰ってきて最寄り駅の改札を出ようという時に、

あの勉強会の職員のメガネ女性を見かけました。

 

 

「やば!気づかないふりしよう」と通り過ぎようとしたところ、

後ろから「トントン」と肩を叩かれたのです。

もちろんメガネ女性です。

 

 

 

私は走りました。

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「待って!」とメガネ女性。

 

待つわけないだろ!と私は全速力で逃げました。

 

後ろも振り返らず、必死に逃げました。

 

ここで捕まったらまた引き戻される!

それだけは嫌!

 

その一心で人ごみの中に紛れ込み、

無事に家に帰れました。

 

 

 

それ以来、音沙汰なしです。

 

もしまた何かあれば、警察に通報しよう。

 

そう強気になれるくらい、

あの団体はおかしいということはわかりました。

 

けれど、いろいろと恐ろしかったので、

ずっと家族には話せませんでした。

 

これまで夫にも話していません。

こんなことに騙されかけた自分の頭がおかしいと思われるのも嫌ですし、

もう2度と関わりたくないので話題に出したくありませんでした。

 

 

ずっと後になって、

この団体は何だったのだろう?と気になったので

ネットで調べてみたらすぐにわかりました。

とある宗教でした。

 

 

この一件は東京に出てきてすぐの出来事でしたので、

その後は少し慎重に生きるようになりました。

 

 

けれど私はその数年後にまた危うく宗教に勧誘されそうになっていたのです。

そのエピソードはこちら↓

rumoko11.hatenablog.com

 

 

 

 

二度も騙されかけたので、

その後はかなり気を付けて生きています。

 

 

 

 

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