どうして何をやっても続かない生き方を繰り返してきたのか
何をやっても続かないことが売り？の私ですが、
本当は「これを続けてきました！」
というものがある自分になりたかった。
けれど同時に、いろんなことを経験したいと思っていました。
人生は一度きりなので、
死ぬときに後悔しないように
出来そうなことはなんでもやってみたいと思っていたのです。
しかもそれが出来るのは若いうち。
「若気の至りだったね」
と言って許される年齢のうちにやってやろう！
とさえ思っていました。
何かを始める時は希望に満ち溢れているのですが、
乗り越えられなさそうな壁にぶつかると
すぐに諦めて方向転換してきました。
コレがだめならアレはどうか。
数打てば当たるじゃないですけど、
自分に合うものを模索していたのでしょうか。
好奇心を満たすことは出来たかもしれません。
でも心の底からの充足感はいつまでたっても得られませんでした。
転職ばかり繰り返している独身時代に実家に帰省した時の事。
私がまた仕事を辞めたという時に祖母から言われた
「そりゃそうよ、だってあなた（働くことが）向いてないんだもの」
という言葉が忘れられません。
言われた時には「なぜそんなことを言う？」と疑問でしたが、
幼少期からの性格や親の言うことを聞かない態度、
人生の選択が世間一般的ではない様子など
全てお見通しだったのか…？と今では納得しそうです。
当時の母はそんな祖母の発言に不服そうでしたが、
今ではこの私の生き方に母も笑って
「あなたらしいわね」
と言ってくる始末。
そんな祖母も、
クリニックの仕事が半年続いていることを知った時には
「ほう、そうかい！」と驚いたような関心したような反応でした。
勤続半年で驚かれるなんてどんだけレベルが低いんだ、
と今振り返って改めて情けないです。
言っても聞かない子、と甘やかされていたのでしょうか…。
あー、情けない！！
母親も結婚後はずっと専業主婦でした。
働く女性のモデルが家庭内になかったので
働く母親のイメージがなかった。
父親は寡黙で仕事の話など家の中ではしなかったので
私の中に社会に出て働くことの現実的イメージが全くない状態で家を出ました。
働くモデルケースと言えば、
テレビドラマや漫画、小説の世界だけ。
フィクションを理想の社会生活と勘違いしていた私は、
ただのおバカだったのでしょう。
フィクションにあるような世界なんて、
少なくとも私みたいなおバカには叶えられない理想でした。
というか、現実を理想に近づける術を知らなかった。
というか、そんなこと自体を考える余地もないほど
思い立ったらすぐに行動して壁にぶつかって辞めて…ジタバタ。
というような、知性に欠けた生き方。
おバカの悪あがきみたいな。
本当にあの頃の自分はそんな事にも気づかず、
やってみたことを試し続け、ある意味幸せだったのかもしれません。
今これを書いていても恥ずかしいがとまりません。
ちなみに母はお見合い結婚で、
もし私がいつまでも結婚しなかったら、
おそらくお見合い話を持ってきたと思います。
（姉にもお見合い話が来ていましたから）
それは絶対に嫌だったし、
自分の人生は自分で切り開く、
結婚相手も自分で見つける、絶対に！！
というような意気込みに溢れていたので
めでたく夫と結婚に至ることが出来ました。
そしてこの夫が私とは正反対の超現実主義者で、
ぼんやりふわふわした私に厳しい現実を叩きこんだのでした。
「お金は大事だよ」
「お金がないと何もできないよ」
「もっと稼がないと」
という猛烈仕事人間な夫。
「お金以外にも大事な事あるよ」
と言う私に厳しい現実を教え続け、
私の意識を少し変えた夫さえにも
「もう働くの向いてないよね」
と言われてしました。
「なにをやっても続かない」
という言葉も夫に言われましたしね。
向いていない仕事をやっていたから続かなかったではなく、
そもそも働くことが向いていない。
自分でも薄々気づいていました。
働くことというか、働きに出ることが向いていないような気がします。
いやしかし！こんな私なので
まだ「何かできるだろう」という望みは捨てていません。
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