幼稚園の保育補助パート③ 辞めたい理由はひとつじゃない
前回の続き
週4日、主に園庭で日の光を浴びながら
園児たちを見守りながら一緒に遊ぶ。
我が子は二人とも小学生になり、
子育ても体力的に楽になると思っていたので、
幼稚園での保育補助のパート疲れは私にとって大誤算でした。
パートから帰宅後はまずソファーで仮眠をしなければ、
夕飯の準備に取り掛かることが出来ませんでした。
疲れていろんなことが億劫になったり、
前向きに考えられなくなったり、
子育てもイライラが増したり、
自分自身に余裕がなくなっているのを感じました。
余裕のない自分がイライラしながら
子どもにキツく当たってしまうことが嫌でした。
当時小学３年生だった次男の事を、
もっとちゃんと目をかけ声をかけて育てたいと思いました。
ちょうどプチ反抗期に入る時期大事な時なので、
「母はちゃんとあなたを気にしているよ」
と伝わる子育てをしておかないと私自身が後悔してしまう。
パートで働きながらイライラするよりも、
まだ子供が手のかかるうちは心身に余裕をもって子供に向き合いたい。
そんな事を考えるようになっていました。
また、職場環境は悪くはなかったのですが、
ひとりだけ苦手な人が居ました。
その人とは２年目までは違うクラス担当だったので
一緒に過ごすことはなく平穏に働けたのですが、
３年目になって同じクラス担当になり
多くの時間を共に過ごすことで
ますます彼女の事が苦手になってしまいました。
考え方が合わないというのが根本的な原因です。
私が笑顔でいる場面で彼女は真顔、
彼女が楽しそうに笑っている場面では私は笑えない。
そんな感性の違いです。
園児への接し方も私のスタイルとは違い、
最初は人それぞれだからと受け入れいていたのですが、
なんだか波長が合わない。
そんな相手と一緒に過ごしたことが更にストレスを大きくしたのです。
人間関係のストレスが一番苦痛です。
けれど他の人は彼女とうまくやっているように見えたので、
彼女に対するストレスを誰にも話せませんでした。
小さなコミュニティで立ち回りをしくじると、
自分がもっと辛い思いをするので気を付けなければなりません。
打ち明け話もいつどこで誰に（本人に）漏れるかわかりません。
自分の身は自分で守る（余計な話はしないこと）。
私はストレス発散が上手にできず、ため込むタイプなのだと思います。
ため込んで「もう無理！」と思った時には
頭の中が「辞める」ことでいっぱいになり、
「退職を考えています」と主任（この方が知り合い）に話していました。
（もちろん、タイミングを見計らって伝えました）
体がきつい、
息子の事にもっと目を向けたい、
家の事をちゃんとしたい、
という理由で辞めたいと伝えました。
特定の誰かが苦手なので、という話はしませんでした。
（彼女に対する感じ方は私個人的な問題であって、
辞めたい理由として主任に伝える必要はないと思いました。）
主任は私の突然の退職希望に驚いていました。
私が別の仕事を探したりもしていたので、
もっとシフトに入りたいのかと思っていたと。（たしかに、そう思いますよね）
「え～っと、すぐに辞めるというのは困るので…そしたら、
まずは週２日に減らして様子を見るというのはどうでうすか？」
と提案されてしまいました。
「！！」
出来れば今学期いっぱいで辞める勢いだった私ですが、
まさか引き止められるとは。
週２日なら楽じゃん。
これは断りにくい…。
主任が一枚上手でした。
これまでの私なら、
あっさり辞めてすっきりしていたのですが、
今回は知り合いが主任として働く幼稚園。
できれば穏便に辞める方向へ持っていきたい。
「週２日なら許容範囲だよね？」と言わんばかりの主任の圧を感じました。
「あ…はい、じゃあ週２日ということでとりあえず様子みます」
断れなかった私が居ました。
後悔しました。
続く
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