クリニックの受付③ せっかく社員になったけど…急展開で辞めることに【妊娠・結婚】
前回の続き
新しいアルバイトさんがGさんで落ち着くまでの間も、
日々淡々と仕事をしていました。
クリニックで働き始めてから1年ほど経った頃でしょうか、
毎日家と職場の往復という生活に飽きていました。
むしろ、これまでよく続いてきたなと。
なんとか1年続いたのは、
彼氏との結婚に向けて真面目に働こうという目的があったことと、
一緒に暮らしていた彼氏に仕事の愚痴を聞いてもらっていたからでしょうか。
（彼氏は愚痴を聞かされて嫌だったようですが、私も彼氏の愚痴を聞くこともあったのでお互い様です。）
先輩方は優しくて面白くて人間関係に問題はないのだけど、
毎日同じことの繰り返しに飽きてきたし、
狭いクリニックで息が詰まりそう、
このままここでずっと働き続けるを想像しただけで苦しい。
辞めたい…。
（また辞めたいと思い始めてしまった。）
それでも毎日普通を装って通勤します。
そして私も誕生日を迎え26歳になり、
彼氏（同い年）との結婚話も進めていきたいお年頃でした。
26歳の誕生日を迎える前に、
彼氏を私の実家へ挨拶しにつれて行く計画を立てていたのですが、
実家の都合により、で決めていた日程に行くことが出来ませんでした。
せっかく計画したのに流れてしまって残念でしたが、仕方のないことでした。
結婚の話が進んでいれば日常に変化もあったのでしょうが、
まだその時じゃなかったのです。
…ですが、それからしばらくして私は彼氏との子を妊娠したのです。
結婚をするつもりでいたものの、
順番が逆になってしまったことは親には申し訳なかったですが、
私は子どもを授かったことが純粋に嬉しかったです。
そこからは親や職場への報告、
結婚への段取りなどでバタバタと時が過ぎていきました。
結論から言うと、
結納・入籍・結婚式をしてから出産することが出来ました。
肝心の仕事は…
まず、妊娠したことを院長に伝えると、
「え、結婚は？」と驚かれました。（当然ですよね）
妊娠8か月くらいまで働くことで院長と話をしましたが、
妊娠6か月頃に頻繁にお腹が張るようになり、
張り止めの薬を服用したりと不安もあったので、
早めに辞めさせてもらうことにしました。
院長としてはまた人員募集をしなければならないので、
私の行動は大変迷惑だったと思います。
後々に先輩から聞いたのですが、
「裏切られた」
と院長は言っていたそうです。
確かに、せっかく社員にしたのに
突然妊娠して早々と辞めていくなんて思っていなかったことでしょう。
私も自分の事しか考えていなかったと思います。
いろいろと未熟でした。
また、クリニックには産休制度がなかったので
妊娠したら退職することは避けられず、
そのうえ仕事も辞めたかった私には
産後の仕事をどうしようと考えることも当然ありませんでした。
当時の私は目的（妊娠、結婚、出産）に向かって一直線でした。
なによりも、お腹の中に大切な命が宿ったのですから。
頭の中が子どものことでいっぱいになったのです。
周りにどう思われようとその時に進みたい道を選んで生きてきた私の人生は、
この妊娠・結婚・出産で一区切りついたように思います。
続く
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